こんにちは、Mk-Ⅱです。
ガンプラ製作の基礎技術向上を目指し、『仮組み』について研究中です。
仮組みの時に行う『ダボ処理』という手技にはいくつかの方法があります。
今回は、前回とはまた別の方法でダボ処理に挑戦したいと思います。
ということで、新たなダボ処理の手法に挑戦するために用意した第12弾のガンプラはこちらです!
『HGUC MSA-005 メタス』です。
別の方法でダボ処理に挑戦!!
スペック
HGUC MSA-005 メタス
『エゥーゴ』と『アナハイム・エレクトロニクス社』による可変MS開発計画「Z計画」によって開発されたMSで、原作の『Zガンダム』『ZZガンダム』では支援機として活躍します。
パイロットは『レコア・ロンド』、『ファ・ユイリィ』など。
メタスといえば、個人的には『スパロボ』の回復役の印象が強いです。
受けたダメージを回復できるうえに、可変型MSということで移動距離も長く設定されています。
- 名称:HGUC 1/144 MSA-005 メタス
- シリーズ:HGUC[High Grade Universal Century]
- 原作:機動戦士Zガンダム、機動戦士ZZガンダム
- スケール:1/144
- 発売日:2006年03月05日
- 希望小売価格:¥1,540(税込)
- 購入価格:¥?(ヤフオクまとめ買い)
Zガンダムに多い可変式のMS。
メタスもそうなのですが、HGでどこまで再現されているのか非常に楽しみです。
パーツリスト
- A1パーツ:イロプラ(スチロール樹脂:PS)
- A2パーツ:ブルー(スチロール樹脂:PS)
- B1,B2パーツ:オレンジ(スチロール樹脂:PS)
- Cパーツ:グレー(ABS樹脂:ABS)
- SB6パーツ:イエロー(スチロール樹脂:PS)
- PC-123+パーツ:グレー(ポリエチレン:PE)
- リード線:グリーン(塩化ビニル樹脂:PVC)
- シール
- 説明書
以上が、『HGUC メタス』のパーツです。
HGなのでパーツの数はそれほど多くありません。
これで可変形態がうまく再現できるのか若干心配なほどに少なめです。
そのうえ、明らかに気になるパーツが紛れ込んでいます。
リード線( ゚Д゚)!!
何のためのリード線なのか説明書に記載がありました。
その辺はまた後ほど紹介したいと思います。
レシピ
- 仮組み:別のダボ処理手法 NEW!!
- ゲート処理:アルティメットニッパー NEW!!
- ヤスリがけ:#400 ⇒ #800 =神ヤス NEW!!
- スミ入れ:極細油性ペンタイプ
新たなダボ処理に加えて、道具も色々と購入したので今回のレシピはてんこ盛りです。
まずは新しいダボ処理から。
前回はダボの凸側を短くするだけのシンプルな方法を取りました。
今回は以下の方法でダボ処理を行いたいと思います。
図のようにダボの凸側を斜めに切ります。
以上です。
基本的なところは前回と同様で、接触するパーツ同士にかかる圧力(テンション)を軽減させる方法になります。
そして、新たに購入した道具です。
まずは『アルティメットニッパー/ゴッドハンド』。
ニッパー界のレジェンドです。
今回はその切れ味を堪能したいと思います。
そして、『神ヤス#400/ゴッドハンド』、『神ヤス#800/ゴッドハンド』。
こちらも評判の高いスポンジヤスリです。
普段使っているものとどう違うのか、試してみたいと思います。
胸部
製作は説明書通りです。
最初は『胸部』からです。
写真の1枚目は、左側が仮組みをしたところ、右側が各処理後になります。
写真の2枚目は、各処理後を別の角度から撮影したものです。
写真の左側は、組み立て中にパーツの一部を破損してしまった箇所(矢印)です。
一応、接着剤で補強しましたが、いかにも負荷の掛かりそうな形状をしているので今後が心配です。
写真の右側は、胸部の背面側です。
背中から出ているパーツは明らかに変形時に活躍しそうです。
先ほどの破損した箇所がまさにこの部分。
嫌な予感しかしない( ゚Д゚)!!
頭部
次は『頭部』です。
簡単そうに見えますが、意外と組むのに苦労しました。
写真左側の緑のパーツは動力ポンプだと思いますが、この取り付けが難しかったです。
他のパーツで押さえて固定してある感じなので、別のパーツを組む衝撃で外れてしまうこと数回、ようやく組めました。
写真右側は、頭部と胸部のジョイント部分です。
取り付けはかなり固いのに、動かそうとすると簡単に外れてしまうところが実に厄介です。
頭部にはほとんど可動域がないので、そのせいかな?と思ったりしてます。
腕部
『腕部』です。
組み立てながら”メタスの腕ってこんな感じだったっけ??”となりました。
小型で細身という勝手なイメージを持っていましたが、実際はかなりごついです。
写真は、通常時の腕とビーム・アームガンを装備している状態です。
装備した状態は単にアーム・ビームガンを持つだけなのかと思いきや、実は違います。
前腕部の外装にある紺色のパーツ(矢印)をクルっと回して、手にパチンとはめると写真右側のようにビームアームガン持った状態になります。
バックパック?
次は背部のパーツ。
しかし、なんと呼べばいいのかわからなかったので『バックパック?』とします。
細長い大きめのパーツなので、ちょっと苦手です。
このバックパック?を脱いだり被ったりして変形するのでしょう。
上半身
胸部、頭部、腕部、バックパック?を合体させて『上半身』が完成です。
各パーツだけでは全然イメージが湧かなかったのですが、ここまで組んでようやく自分の記憶にあるメタスと一致するようになりました。
この時点でもバックパック?を折りたたむことができるので、ふわっとMA形態を楽しむことができます。
足部
では、『足部』です。
見るからに大雑把な感じで、ディテールもあまり良いとはいえません。
下側の写真のように可変するため、足部の可動域はかなり広めに設定してあります。
そして、ダボ処理が悪かったのか、パーツの締まりが悪くすぐに外れてしまいます。
これが原因で起きたパーツの隙間がかなり目立ちます。
ダボ処理の加減って難しいです。
脚部
次は『脚部』です。
脚部もかなり大きめサイズです。
変形することもあって可動ギミックが多く使われています。
しかし、膝の曲がりはあまりよくありません。
せっかくなので脚部のギミックを少し紹介します。
写真左側は、スラスター?部分の可動ギミックです。
スラスター?を噴出時には写真矢印のように装甲を開きます。
写真右側は、可変時の可動ギミックです。
内部には動力ポンプがあり、見えないところまで再現されています。
腰部
『腰部』です。
“メタスの腰部はこんな感じだったかな??”とまたも?が飛びます。
可変MSゆえにこういった形態の腰部なのかもしれませんが、これは脆そうです。
MS的に問題はないのでしょうか??
腰部の可変構造の様子です。
果たしてどのように変形してくれるのか!?
下半身
脚部と腰部を合体させて『下半身』の完成です。
ガッシリとした上半身と下半身を繋ぐ腰部がこれで大丈夫なのか心配です。
合体
上半身と下半身を『合体』です。
やっぱり体幹部が貧弱すぎるように思います。
サイズ感的には、以前作った『HGUC ヤクト・ドーガ』と同じくらいの大きさです。
小柄なMSと勝手に思っていたのでちょっと予想外でした。
こうして組みあがるとメタスはこんな感じだったような気もするし…
どこか違うような気もするし…、
不思議な感じです。
装備品
ラストスパート!
『装備品』です。
主な武器である『アーム・ビームガン』は腕部のコーナーで作っているので、ここでは『ビーム・サーベル』のみです(写真左)。
写真右側は、ビーム・サーベルの収納場所です。
ヤスリがけがきつすぎたのかちょっと緩くなってしまいました。
完成
HGUC メタスの『完成』です。
今回もデカールはなしです。
最初は『MS形態』です。
ダブル・アーム・ビームガンとビーム・サーベル二刀流にしてみました。
ゴツイので可動制限がかなり大きいように思います。
特に膝の可動に関しては絶望的です。
こちらは説明書によると『艦内移動時形態』とのこと。
・・・
マクロスやん( ゚Д゚)!!
でも、これはこれで嫌いじゃない
最後は『MA形態』です。
どのような感じで変形ができるのか楽しみにしていましたが、
が、めちゃムズっ( ゚Д゚)!!
可動域の悪さもあいまって、ちょっとイラっとしながら変形させました。
そんなこともありつつ完成させると、思っていたよりもいい感じに仕上がりました。
降着機構がソリタイプなのもいい感じです。
今回購入した道具
購入した道具を紹介します。
今回は伝説の工具のほかにも色々と購入しました。
アルティメットニッパー5.0[SPN-120]
- メーカー: ゴッドハンド
- 定価:5,184円(税込)
- 購入価格:5,184円(税込)
神ヤス 2mm厚 #400[KS2-P400]
- メーカー:ゴッドハンド
- 定価:432円(税込)
- 購入価格:432円(税込)
神ヤス 2mm厚 #800[KS2-P800]
- メーカー:ゴッドハンド
- 定価:432円(税込)
- 購入価格:432円(税込)
ゴッドハンド オリジナル ニッパーキャップ[GH-NC1]
- メーカー: ゴッドハンド
- 定価:324円(税込)
- 購入価格:324円(税込)
タイラー400(下地用)
- メーカー:サテライトツールス
- 定価:294円(税込)
- 購入価格:206円(税込)
ヤスリほう台[HT-081]
- メーカー:WAVE
- 定価:734円(税込)
- 購入価格:514円(税込)
ミニバイス [ST-80]
- メーカー:太陽電機産業
- 定価:810円(税込)
- 購入価格:790円(税込)
あとがき
最後まで読んで頂きありがとうございました。
これにて『HGUC MSA-005 メタスを作ってみたよ』は終了です。
今回のあとがきはネタが盛りだくさんなので長いです。
最初の写真はパーツリストで紹介した『リード線』を利用したポージングです。
説明書によるとリード線は百式のメガ・バズーカ・ランチャーとメタスを繋ぐために使用します。
これは原作の『Zガンダム』でメガ・バズーカ・ランチャーを発射するためのエネルギーをメタスから供給する場面を再現するためのパーツです。
原作の1シーンを再現するとはなかなかにくい演出です。
ちょうど積みプラにメガバズ仕様の百式があるので、いずれ再現出来たらなと思います。
原作を再現する演出は嬉しいところですが、このポーズをとるのには本当に苦労しました。
というか、このポーズは再現できませんでした。
リード線との接続部をメタスの両手で持つと説明書にはあったのですが、結局持たせることができませんでした。
どうやっても手の向きと接続部の向きを一致させることができませんでした。
さらに、胸部側の接続部分のリード線もすぐに外れてしまいます。
そんな状態なので、
キーーッ( ゚Д゚)!!!
となりながら変形させているとこうなりました。
メタス撃沈です( ゚Д゚)!
このポーズを取るために奮戦していたら、破損したパーツが再び壊れました。
しかも、他にもパーツが緩んだり、外れたりと悲惨な感じになりました。
もうこれ以上の変形は無理っす( ゚Д゚)!!
次は、今回購入した道具についてです。
『アルティメットニッパー』と『神ヤス』について語らせてください!
どちらも人気の高い『ゴッドハンド』から販売しており、非常に評判のよい工具です。
最初は『アルティメットニッパー』から。
前評判に違わぬ切れ味の良さでした。
するりと刃が入ります。
前回購入したタミヤの薄刃ニッパーもいいニッパーだと思います。
しかし、このニッパーは切れ味のレベルが違います。
次に『神ヤス』です。
今回は#400と#800の番手を用意してみました。
が、使い勝手の方は思ったほどではなかったです。
普段使っているスポンジヤスリよりも厚みがないのでどうも自分の手にはしっくりこなかったです。
で、最後は今回のテーマである『ダボ処理』についてです。
まずはおさらいです。
前回、上図のようにダボ処理を行いました。
シンプルにダボの凸部を短くカットするだけです。
これによってパーツの接地面が少なくなり、パーツ同士に掛かるテンションが下がるという方法です。
そして、今回は上図のようにダボ処理を行いました。
パーツの接地面を少なくするというのは前回同様です。
しかし、今回はダボの凸部を斜めにカットします。
では、実際のところを見てみましょう。
こちらは細長いピンと四角のピンをダボ処理した写真です。
どちらも斜めカットで問題なくダボ処理できました。
しかし、細長いピンの方はカット位置の調整が難しいように感じました。
細いぶん少しのズレでパーツ同士のテンションが大きく変わる感じがします。
今度は太いピンのダボ処理です。
このタイプのピンは中が空洞になっているものが多いので、単純に短くするダボ処理だとピンを潰して歪めてしまう可能性があります。
このタイプのピンは数回に分けて斜めにカットするのがいいように思います。
単純に短くカットする方法と斜めにカットする方法がダボ処理にはあり、どちらも効果的です。
どちらが良いというわけではなく、2つの手法をピンに合わせて選択しながらダボ処理を行うのがベストだと思います。
このような感じで新たなダボ処理に挑戦しました。
その際に、1つ気が付いたことがあります。
いつもよりパーツがカッチリはまる( ゚Д゚)!!
メタスはパーツの噛み合わせがあまり良くありませんでした。
隙間ができる箇所が多かったです。
そのなかでもダボ処理をしても隙間がきれいに埋まらないものがありました。
ピンを短くする方法と斜めにカットする方法の合わせ技でもダメです。
そこで、さらに別の方法を試すことにしました。
第3のダボ処理です( ゚Д゚)!!
第3のダボ処理はダボの凸部ではなく、凹部に処理を行う方法です。
凹部、つまり受け側の穴の部分を広げます。
通常、ドリルを使って穴を広げます。
が、そのような道具は持っていないのでデザインナイフを突っ込んでぐるりと回して穴を広げます。
これは事前に調べていたのでダメ元で試したところ、噛み合わなかったパーツがきれいにはまりました。
これは使える( ゚Д゚)!!
それにしてもメタスの噛み合わせは良くないなぁと思いつつ、メタスの発売日は2006年なのでもう10年以上前のキットになります。
10年後のガンプラと比較したら、そらそうなります。
長くなりましたが、今回はこれでおしまいです。
それでは♪
完成品の写真はこちら☞