こんにちは、Mk-Ⅱです。
今回はこれまで研究してきた『ゲート処理』の総仕上げです。
現状のゲート処理でMGを相手にどこまでできるのか?
挑戦します( ゚Д゚)!!
では、第19弾のガンプラを紹介します。
『MG MS-07B グフVer.2.0』です。
ゲート処理の総仕上げ!!
スペック
MG MS-07B グフVer.2.0
グフは『ジオン公国軍』の白兵戦用MSです。
『ザクⅡ』の基本設計をもとにして装甲や運動性を強化し、格闘能力に特化した陸戦用のMSとして開発されました。操作難易度が高いため、熟練のエースパイロットに対して主に配備されました。
グフのパイロットとして有名なのは『ランバ・ラル』です。
パイロットとしての技量だけでなく、主人公『アムロ・レイ』にも影響を与える人間的な器の大きさも相まって非常に人気の高いキャラクターです。
調べてみるまで知らなかったのですが、正確にはランバ・ラルが搭乗したのは『先行量産型[YMS-07B]』で、こちらの『MG グフver.2.0』とは微妙に違うようです。
それでも、グフといえばやっぱりランバ・ラルといえるのは、後の量産機[MS-07B]でも採用されている青いパーソナルカラーのためだと思います。
- 名称:MG MS-07B グフVer.2.0
- シリーズ:MG[Master Grade]
- 原作:機動戦士ガンダム
- スケール:1/100
- 発売日:2009年5月
- 希望小売価格:¥4,180(税込)
- 購入価格:¥3,078(税込)
Ver.2.0なので比較的新しい方のガンプラなのかと思いきや、10年近く前のガンプラとのこと。
自分が組んだガンプラの中でいうと『MG ガンタンク』と同期です。
『MG ガンタンク』といえば、豊富なギミックで楽しませてくれました。
どんな仕上がりになるのか非常に楽しみです。
パーツリスト
- Aパーツ:イロプラ(スチロール樹脂:PS)
- Bパーツ:インディブルー(スチロール樹脂:PS)
- C,D×2パーツ:スカイブルー(スチロール樹脂:PS)
- E,F×2,G,Hパーツ:グレー(ABS樹脂:ABS)
- Iパーツ:ライトグレー(ポリエチレン:PE)
- Jパーツ:スカイブルー(ABS樹脂:ABS)
- PC-200パーツ:グレー(ポリエチレン:PE)
- マーキングシール
- ガンダムデカール
- 説明書
以上が『MG グフVer.2.0』のパーツリストです。
ランバ・ラルのパーソナルカラーである濃淡のブルーが際立ちます。
MGなので当然パーツ数も多いですし、独特な形状をしたパーツが目立ちます。
パッと目に付いたのが動力ポンプに使うパーツでしょうか。
細かくて数も多いので、この処理には骨が折れそうです。
また、この細かいパーツを通す軸があるのも気になります。
しかも、素材がゴムっぽい。
動力ポンプといえば、『MG シャア専用ザク』のときにものすごく苦労しました。
またあれがあるのかと思うとちょっと憂鬱です。
レシピ
- 仮組み
- ゲート処理
- ランナーからニッパーでパーツの切り離し
- 薄刃ニッパーでゲートをカット
- デザインナイフでゲート跡を整える
- #800で全体をヤスリがけ
- コンパウンド:粗目
- コンパウンド:細目
- コンパウンド:極細
- スミ入れ
- デカール貼り
これまでのHGがMGになっただけでやることは変わりません。
現状できるゲート処理の手法でMGに挑むだけです。
ただ、今回は組むガンプラにはこだわりました。
総仕上げということで以下の条件を満たすガンプラにしました。
- 鮮やかな色のパーツ
- 大きなパーツ
上記のパーツには経験上、”ゲート処理をしても跡が目立ちやすい”傾向があると感じています。
今回は集大成なので、敢えてそこを選んでいます。
また、今回はこれらの道具を試してみることにしました。
『コンパウンド用クロス(3色セット)/タミヤ』
『Mr.フィニッシングクロス 仕上げ磨き用/GSIクレオス』
これらはコンパウンドを使って磨くときに使用する専用のクロスです。
これまでは百均で購入したガーゼを使用していました。
普通に使ってましたが、磨いた後のパーツにガーゼの繊維が残るのがちょっと気になります。
今回は集大成なので道具もこだわってみようと試してみることにしました。
タミヤはコンパウンドの粗目と細目、クレオスは極細で使用します。
内部フレーム
説明書通りに組み立てますが、仮組みももちろんやります。
今回はMGなので、『内部フレーム』のみの組み立てからしたいと思います。
内部フレームの処理は#800のヤスリがけまでとします。
コンパウンドでピカピカにするよりも、ここまでにした方がザラザラ感があっていいかなと考えました。
ここからは内部フレームのギミックを3つ紹介します。
写真は肩の可動ギミックです。
人の場合、肩の関節は多方向に動く球関節で構成されているので滑らかな動きができるのですが、写真のような可動ギミックによって人に近い動作が可能になります。
次はモノアイの可動ギミックです。
写真のように首を動かすと、それに合わせてモノアイが左右に動くようになっています。
最後は踵部分の可動ギミックです。
繊細そうなパーツだったので、仮組みからばらすときはヒヤヒヤしました。
踵の部分は球体の関節部分とその前後にあるシリンダーのようなパーツで構成されています。
仮組み時にばらすときは、先にシリンダーの芯を抜いてから球関節をばらすと破損のリスクが低下します、多分。
胸部
内部フレームも完成したので、今度は外装を取り付けていきます。
最初は『胸部』です。
写真は胸部にあるコックピットを開閉しているところです。
コックピットの奥には、ラル大尉が座っています。
今回、バックパックは胸部の括りとなります。
バックパックのカバーは取り外しが可能で、カバーを外すことで内部の様子がわかります。
頭部
次は『頭部』です。
ここではあの動力ポンプが登場します。
写真の左側は動力ポンプで使用するパーツ、右側はランナーから切り離したところです。
写真の左側のように、軸となる部分に青いパーツを通していきます。
青いパーツを全て通し、パーツのガイド部分を切り取ると右側のように完成します。
上の写真は片側のみで両方あります。
青いパーツは数が多く、細かいので紛失しないように要注意です。
動力ポンプの蒼いパーツは1つ1つが非常に細かいです。
なので、ニッパーやデザインナイフ、ヤスリがけに手間と時間がかなり掛かります。
そこでこんな方法を思い付きました。
青いパーツを通すためのガイドには、先端部分に写真右側の矢印の部分のようなパーツが引っ掛かりそうなところがあります。
そこに青いパーツを引っ掛け、ガイド部分を持ち手として利用して処理をします。
1つ1つパーツを処理するので大変なことには変わりませんが、処理がしやすくなって効率が大幅に上がりました。
説明書通りに進めていくと、なぜかこの時点で胸部と頭部を合体させます。
脚部
次の組み立ては上半身の腕部かと思いきや、なぜか『脚部』です
最初の写真は足部です。
さすがMG、脚部の可動域は広く、スムーズな可動ができます。
踵だけでなく、膝の内部フレームにもシリンダー機構が使用されています。
これまで組み立てたガンプラからジオンのMSはごつくて、野太いイメージを持っていました。
グフは思ったよりスマートな脚部をしています。
腰部
次は『腰部』です。
前後左右にある外装部分はどれも可動させることができます。
腰部には動力ポンプの差し込み口のようなものがありますが、ここではまだ登場しないようです。
下半身
脚部と腰部を合体して『下半身』の完成です。
まだ下半身のみですが、見た目のバランスが非常にいいです。
少し気になったのが、股関節のジョイント部分。
なかなかハマりにくいです。
合体(その1)
これまでに組んだ頭胸部と下半身を合わせて、『合体(その1)』させます。
ここで先ほど腰部では取り付けなかった動力ポンプが登場です。
写真のように動力ポンプは腰部とバックパックで繋がります。
基本的な組み立て方は頭部の動力ポンプと同様でが、細かな青いパーツ数が増量しています。
この部分では頭部にあったガイドの引っ掛かり部分はありません。
しかし、引っ掛かりがなくとも先ほどと同様の方法ですすめると多少はスムーズに処理できます。
腕部
ここでようやく『腕部』の登場です
腕部が後回しになったのは、バックパックへの取り付け時に腕部が邪魔になりそうだったからでしょう。
腕部の可動域も広いです。
グフの特徴でもある両肩のショルダーアーマーはなかなかカッコいいです。
腕部のポイントとなるのがこの2つです。
写真の左側はヒート・ロッドの射出部で、この部分に接続してヒート・ロッドを装備します。
右側がフィンガーバルカンです。
想像していたよりもっさりとしていて、指も太いです。
ヒート・ロッド、フィンガーバルカン非装備の初期量産型タイプの腕部に変更もできます。
合体(その2)
腕部も取り付けて『合体(その2)』です。
全体のバランスも良く、スタイル抜群のカッコよさです。
装備品
『装備品』です。
まずは『グフ・シールド』から。
グフ・シールドは接近戦で活用できるように考案された専用のシールドです。
パーツ構成はシンプルですが、細かなディテールで細部まで再現されています。
腕部との接続部がちょっとわかりにくかったです。
次は『ヒート・サーベル』です。
灼熱化した刀身を瞬時に形成する斬撃用の武器です。
精巧なMGでも手に装備品を持たせるのは毎回苦労するのですが、ヒート・サーベルは比較的簡単に装備できます。安定感もあって、とてもいいです。
最後は『ヒート・ロッド』です。
劇中でも登場したグフ専用の電磁ムチです。
小さなパーツを連結させているので、写真のようにウネウネと動かすことができます。
しかも、形状を維持できるのがすごい( ゚Д゚)!
ヒート・ロッドのパーツはゴムのような素材でしたが、素材感があまりにも安っぽい感じだったので#800でヤスリがけしてあります。
完成
ポーズをとって『完成』です。
グフはこれまでに作ったMGの中でも特にバランスのいいMSです。
組み立てもあまり難しくないので、MGデビューの人にもおすすめです。
今回購入した道具
購入した道具を紹介します。
コンパウンド用クロス(3色セット)[Item No:87090]
- メーカー:タミヤ
- 定価:1,100円(税込)
- 購入価格:766円(税込)
タミヤセメント(流し込みタイプ)速乾
- メーカー:タミヤ
- 定価:374円(税込)
- 購入価格:368円(税込)
あとがき
最後まで読んで頂きありがとうございました。
これにて『MG MS-07B グフVer.2.0を作ってみたよ』はこれでおしまいです。
ようやく完成しました。
研究ノートと同時進行なので、やることが多すぎてかなり時間が掛かってしまいました。
今回は『ゲート処理』の集大成ということでMGに挑戦しています。
各処理をすることでどのような違いがでるのかを表現したくて、何度も組んだりバラしたりを繰り返しました。
そのため、よく見ると色々なところが白化していたりします。
可動に影響はなく、外からは見えませんが、破損してしまったパーツもあります。
特に、頭のアンテナ?部分の白化が強く、研究のためとはいえグフには少し申し訳ない感じになってしまいました。
こんな感じで苦戦しましたが、肝心の『ゲート処理』の手応えはまずまずです。
特に、今回試してみた『コンパウンド専用クロス』は使って正解でした。
Mk-Ⅱが使用するコンパウンドは、Mr.コンパウンドの粗目、細目、極細です。
タミヤの専用クロスは粗目と細目で、クレオスのフィニッシングクロスは仕上げ用なので極細で使用してみました。
そうすると、磨き上げた後のパーツ表面のツヤが全然違いました。
やってみて良かったです。
ということで、今回はここまでです。
ゲート処理の研究ノートは近いうちに公開しますのでよろしくお願いします。
それでは♪
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