Mk-Ⅱです。
『ゲート処理:応用編』ではMk-Ⅱがゲート処理をしていくときに気付いたことがメインとなります。
内容はより実践的なものになる…予定です。
ゲート処理をするうえでお役に立てれば幸いです。
ゲート処理に役立つ道具

最初のテーマはズバリ『ゲート処理に役立つ道具』です。
ここではMk-Ⅱが実際にゲート処理をしていて、
これは役に立った( ゚Д゚)!!
という道具とその使い方を紹介します。
金属ヤスリ

ランナーからパーツを切り出し、薄刃ニッパーで残ったゲートの処理をする。
しかし、白化させないように気を付けると薄刃ニッパーを使用してもゲートがかなり残ることがあります。
ゲートが多めに残っているとデザインナイフでの処理は当然難しくなります。
そこで使用するのが『金属ヤスリ』です。
金属ヤスリで削ることで残っているゲートをさらに短くすることができます。
そうするとデザインナイフでの処理が簡単になりますし、パーツへのダメージも抑えることができます。
そんな便利な金属ヤスリですが、気を付けておかなければならないことがあります。
それは扱いが難しいことです。
金属ヤスリはスポンジヤスリに比べると削る力がかなり強いです。
目的外の場所にうっかり当ててしまおうものならパーツに深い傷を作ってしまいます。
そのため、慎重に扱う必要があります。

『ベーシックヤスリセット/タミヤ』
上記がMk-Ⅱが使用している金属ヤスリです。
使いやすい形状の5本セットは、状況に応じた使い分けができるので重宝します。
状況によっては金属ヤスリを使わないこともありますが、持っておいても損はない道具だと思います。
#400ヤスリ

ガンプラを作っているとパーツについている大きな傷を見付けることがあると思います。
これは開封前についた傷かもしれませんし、開封中につけてしまった傷かもしれません。
ほかにもニッパーの入れ方が悪くて白化させてしまったり、金属ヤスリが当たってしまったりとパーツに傷をつけてしまうことはよくあります。
これはどんなに注意しても完全に防ぐことはできません。
そこで使用するのが『#400ヤスリ』です。
別に番手が小さければどれでも問題ないので紙でもスポンジでもどちらでも構いません。
ヤスリがけの基本は小さな番手から大きな番手へと交換しながら磨くのが基本です。
小さな傷であれば#800程度で対応できますが、大きな傷には対応できません。
そこでより小さな番手の#400で大きな傷を処理します。
ここで注意するのは#400で磨くのは大きな傷の部分のみです。
全体のヤスリがけをしても問題はないのですが、次の番手でヤスリがけをするときの手間が相当掛かってしまします。

『ジグソーパズル型スポンジ研磨材 極細目(#320相当)/ミネシマ(3M)』
MK-Ⅱが使用するのはこちらのヤスリです。
スポンジヤスリが使いやすいのでこの番手でもこちらを使用しています。
タイラー400

『タイラー400/サテライトツールズ』です。
基本的な用途は#400ヤスリとあまり変わりません。
かなり削れるので大きな傷の対処をするときに重宝しています。

同じ#400の番手のスポンジヤスリを使用しているのにタイラー400も使用するには理由があります。
それは平面に強いからです。
といっても、大きなパーツでタイラーを使用するのは余計に手間が掛かるので、上の写真のような面積の少ない平面のときに活躍します。
これで削ってしまえばあっという間にゲート処理が終わります。
ゲート処理の効率化

ゲート処理は地道な作業の繰り返しです。
しかも、その作業量はかなり多いので大変です。
そこで考えたいのが『効率化』です。
効率化するためにはどうしたらいいのか?
方法は至って簡単です。
お金をかければいい( ゚Д゚)!!
身も蓋もない言い方ですが、これは的を射ています。
高いコストを掛けるだけあってその効果は絶大です。
しかし、高額なものが必ずしも役に立つわけではありません。
ここではMk-Ⅱが実際に使用して効率化に良かった道具を紹介していきます。
アルティメットニッパー

まず挙げたいのが『アルティメットニッパー/ゴッドハンド』です。
ニッパー界のレジェンドといわれた?といわれたこのニッパーならば、ゲート処理の効率化ができること間違いなしです。

上の写真はニッパーの切口を撮ったものです。
写真左は実践編でも使用したタミヤの薄刃ニッパー、写真右がアルティメットニッパーです。
薄刃ニッパーの切断面がやや潰れ気味になっているのに比べて、アルティメットニッパーの切断面は全く潰れていません。
タミヤの薄刃ニッパーも非常に質の高いニッパーですが、
アルティメットニッパーは別格です( ゚Д゚)!!
アルティメットニッパーは切れ味が良すぎてゲートに刃を入れたときの感触が全然違います。
一度使うと他にニッパーを使うことが出来なくなるのもよくわかります。
白化をあまり気にしなくてもいい。
これはゲート処理において大きなアドバンテージになります。
ゲート処理効率化で一番におすすめしたい道具です。
Mr.ポリッシャーPRO

次にゲート処理効率化で挙げたいのが『Mr.ポリッシャーPRO/GSIクレオス』です。
ヤスリがけを電動式で行うことのできる道具です。

写真の右側はポリッシャーによるヤスリがけ後の写真です。
かなりムラがあるように見えますが、前処理と思えばこれで十分です。
#600のヤスリがけをポリッシャーで行い、その後#800でヤスリがけをします。
#600である程度ヤスリがけをしているので#800のヤスリがけの手間がかなり省けます。
電動式なので細かい部分のヤスリがけには適しませんが、大きめのパーツであればこちらを使用した方がヤスリがけは圧倒的に早く終わります。
ポリッシャーには色々な種類があります。
MK-Ⅱはお手頃価格の『Mr.ポリッシャーPRO』しました。
使ってみて便利だったので、ワンランク上のポリッシャーの購入を検討中です。。。


こちらはおまけです。
ポリッシャーでヤスリがけをした状態、つまりムラのある状態のままで組み立ててみました。
これはこれでアリ( ゚Д゚)!
…かもしれない。
超音波洗浄機

『超音波洗浄機/サンワサプライ』です。
本来はメガネや腕時計などの洗浄をするときに使用する道具ですが、ここではパーツ洗浄に使います。

ヤスリがけ後は上の写真のように大量の削りカスがでます。
コンパウンドで磨いた後もそうです。
これまではハケで取り除いたり、水洗いしたりと色々と手間を掛けていました。
それでも削りカスが取り切れないこともしばしば。
そこで導入したのがこの超音波洗浄機です。

上の写真のように削りカスまみれになったパーツをいれて洗浄します。
洗浄時間はわずか数分。
乾燥には時間が掛かりますが、食器乾燥機などを使用するのもありかもしれません。
これでスッキリときれいになります。
超音波洗浄中にも傷が付くかもしれないのでどのタイミングで洗浄すればよいか検討中ではありますが、これは時短できること間違いなしです!!
白化してしまったら…

白化は完全には防げない( ゚Д゚)!!
そして
元に戻らない( ゚Д゚)!!
これまでに何度も説明してきました。
といっても、白化は目立つのでどうにかしなければなりません。
復元させる方法もないわけではなさそうですが、手間と時間、技術が必要になりそうです。
そこで、ビギナーのMk-Ⅱにも出来そうな復元法がないか調べてみました。
爪でカバー

突然、『爪』といわれても何のことかさっぱりだと思いますが、意外に使えるテクニックです。
爪を使う方法は道具の使用もない、シンプルで簡単な改善方法です。
白化した部分を爪でグリグリするだけです( ゚Д゚)!!
要は、基礎編で説明したゲート跡の色が濃くなる原理と同じことだと思います。
上の写真を見てみてください。
右側が処理後ですが、白い部分が少なくなっています。
恐ろしく原始的な方法ですが、これで上手くいくことが多かったりします。
ガンダムマーカーでカバー

ここからは道具を使った復元方法です。
『ガンダムマーカー』を使います。

方法は簡単です。
写真のようにゲート跡の部分にパーツの色にマッチしそうなガンダムマーカーを選んでちょこんと塗るだけです。
どうしても色ムラは出てしまいます。
正しいやり方があるのかもしれませんが、とりあえず遠目で見ても目立たなくなるのでヨシとします。
接着剤でカバー

こちらの『接着剤』を使う方法も比較的簡単な方法です。
この処理でポイントとなるのは、『溶剤性』の接着剤を使用するということです。
溶剤性の接着剤は、一度プラスチックを溶かすことでパーツ同士を接着します。
この特性を利用して白化から復元させます。
写真のように白化した部分に接着剤をつけます。
そうすると接着剤がパーツ表面を溶かすので再び固まるまで乾燥させます。
乾燥後からは通常のヤスリがけを行います。
これが接着剤を使用した方法です。

使用する接着剤は『タミヤセメント (流し込みタイプ) 速乾/タミヤ』です。
溶剤系の接着剤なら何でもいいのですが、何かをくっつける目的で使用するわけではないのでこの接着剤にしました。とにかく乾燥するのが速いです。
最後に

最後までご覧頂きありがとうございました。
『ゲート処理:応用編』はいかがでしたでしょうか?
応用編では実践に役立ちそうなちょっとした情報を紹介しました。
あくまでも基本ありきですが、この応用編はできるだけ充実した内容にしたいと考えています。
なので、実践中の気付きなど追加情報がありましたら随時加筆していきます。
どうぞよろしくお願いします。
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