Prastic model of Gundam
Production Committee

ゲート処理:実践編

ゲート処理:実践編

Mk-Ⅱです。

ニャンプラ
ニャンプラ
ニャンプラにゃ!

 

ここからは『ゲート処理:実践編』となります。
基礎編で紹介したゲート処理の手順に従って、実際にどのような処理を行うのかを説明します。

ゲート処理の説明で使用するガンプラはこちらです。

MG MS-07B グフVer.2.0

これまでの経験から”パーツが大きく”、”鮮やかなカラーリング”のガンプラはゲート処理の跡が目立ちやすい傾向にあると感じていました。

そのため、ゲート処理の題材として敢えてこのガンプラを選んでみました。

MG-MS-07B-グフVer.2.0
MG MS-07B グフVer.2.0を作ってみたよこんにちは、Mk-Ⅱです。 今回はこれまで研究してきた『ゲート処理』の総仕上げです。 現状のゲート処理でMGを相...
ニャンプラ
ニャンプラ
こっちのレビューも見てにゃー!

 

 

ゲート処理の手順

ゲート処理的な写真

まずはおさらいです。
ゲート処理の手順』は以下の通りです。

ゲート処理
  1. ランナーの準備
  2. ニッパーによるパーツの切り離し
  3. 薄刃ニッパーによるゲート跡のカット
  4. デザインナイフでゲート跡を整える
  5. #800で全体をヤスリがけ
  6. コンパウンド:粗目による研磨
  7. コンパウンド:細目による研磨
  8. コンパウンド:極細による研磨

これまでにも説明した通り、Mk-Ⅱが行うゲート処理はパーツの表面処理まで含みます。
そのため作業量は多くなりますが、ゲート跡はかなり目立たなくなると思います。

ニャンプラ
ニャンプラ
必ずしも完全に消えるわけではないのにゃ!

 

そして、さらにここからゲート処理を大きく3つのパートに分けます。

  • 前処理』:ゲート処理前に行う準備
  • 切り出し系』:ニッパーやデザインナイフなどを使用したパーツの切り出し
  • 研磨系』:ヤスリやコンパウンドなどを使用したパーツ表面の研磨
ニャンプラ
ニャンプラ
各パートのポイントとなる『キーワード』を中心にして説明するのにゃ!

 

 

前処理

箱を開封

1. ランナーの準備 2. ニッパーによるパーツの切り離し 3. 薄刃ニッパーによるゲート跡のカット 4. デザインナイフでゲート跡を整える 5. #800で全体をヤスリがけ 6. コンパウンド:粗目による研磨 7. コンパウンド:細目による研磨 8. コンパウンド:極細による研磨

ガンプラ製作は1つめのパート『前処理』から始まります。
前処理で行うことはランナーからパーツの切り出しを行うための準備です。

では、いきなり前処理のキーワードから先に紹介します。

キーワード:前処理

白化は箱を開けた瞬間から始まる!

 

どういうことなのか?

まずはこちらをご覧ください。

① ガンプラの箱を開ける

ガンプラの箱を開けた

 

② 中身を取り出す

中身を取り出した

 

③ 袋からランナーを取り出す

ランナーを取り出した

誰もがこのようにしてガンプラを開封すると思います。

取り出したランナーをよーく観察してみてください。

ランナー白化
ニャンプラ
ニャンプラ
ゲート部分が白化してるにゃ!?

 

そうなんです( ゚Д゚)!!

これが前処理のキーワードとしてあげたいこと、”白化は箱を開けた瞬間から始まる!”です。

正確には箱を開ける前からすでに白化を起こしてしまっている箇所もあります。
これは製品の性質上仕方のないことなので、避けることはできません。

ニャンプラ
ニャンプラ
梱包とか輸送の段階でどうしても傷がついてしまうにゃ!

 

しかしながら、開封前の白化は防げなくとも開封後の白化はある程度抑えることができます。

白化を防ぐことはガンプラの完成度に直結します。
また、白化に対して追加処理をしなくてもよいので作業効率も上がります。

基礎編でも紹介したように一度白化させてしまうと完全には元に戻りません。
ガンプラの完成度や今後の処理を考えると出来るだけ白化は抑えたいところです。

ゆえに、ランナーの取り扱いは可能な限り慎重に行う必要があります。

ニャンプラ
ニャンプラ
キーワードは『白化は箱を開けた瞬間から始まる』にゃ!

 

 

ランナーの準備

ランナーにタグ

これはゲート処理にあまり関係がありませんが、製作前にもうひと手間かけます。
これから説明する準備を事前にしておくとガンプラ製作が捗ります。

事前の準備とは、ランナーへの『タグ付け』です。

各ランナーはアルファベットで振り分けがしてあります。
しかし、これがなかなか見えにくい。

ニャンプラ
ニャンプラ
色が同じで似たようなランナーがあるから紛らわしいのにゃ!

 

そこで、上の写真のようにタグをつけておくと、どのアルファベットのランナーなのかがすぐにわかります。

ランナーにタグをつける方法は色々あると思いますが、Mk-Ⅱはタグとして百均で購入した付箋を使っています。
特にMGやRGはランナーの数が多いので重宝しています。

ニャンプラ
ニャンプラ
シンプルに簡単でわかりやすいのにゃ!

 

ランナー立て

そして、各ランナーの管理には『ランナー立て』を使用します。
写真のようにランナーを立てておくと、タグを見てすぐに取り出すことができますし、ランナー同士で引っ掛かることもありません。

ニャンプラ
ニャンプラ
これならパーツにも傷が付きにくそうにゃ!

 

と考えているのですが、実はまだいいランナー立てに巡り合えていません。
色々と試していますが、どれもしっくりこないのです。

いい情報がありましたら教えてください。

ニャンプラ
ニャンプラ
最近、気になっているのは『Arttystation』の作業棚にゃ!

 

 

切り出し系

ランナーから切り出し

ランナーとパーツ

前処理の次は『切り出し系』です。

最初に行うのは『ランナーからの切り出し』です。
それほど難しいことではないのですが、いくつか注意点がありますので説明していきます。

ランナーの切り出しには『通常のニッパー』を使います。
ゲートの中には太いものも多いので、繊細な刃先をもつ薄刃ニッパーの使用はおすすめできません。

ニャンプラ
ニャンプラ
刃が欠けちゃうかもしれないのにゃ!

 

切り出しの位置

ランナーからの切り出しはいきなりパーツの根元から切るのではなく、上の写真のようにゲートを一部残してから行います(白線部分)。

これには訳があって、いきなり根元から切ってしまうとその衝撃でゲートの付着部分に白化が起きてしまうからです。些細なことのように思えるかもしれませんが、衝撃で白化することはよくあることです。

また、無理にニッパーを入れてしまってパーツを抉ってしまうこともあります。
そうなると修復が大変なので、ここは丁寧なカットを心掛けるようにしましょう。

ニャンプラ
ニャンプラ
ゲートを少し残した安全策をとるのにゃ!

 

切り出しの順番

パーツはランナー上に複数のゲートで固定されています。
目的とするパーツがどのように固定されているのかを確認し、カットする順番を考える必要があります。

写真のように最初は小さなゲートからニッパーを入れ、最後に最も大きなゲートをカットすることが基本となります。
これは太いゲートを先にカットするとその衝撃で小さなゲートの根元が白化してしまうためです。

ニャンプラ
ニャンプラ
細いゲートはダメージを受けやすいのにゃ!

 

楔形のゲート

他にゲートの形状そのものにも注意を払う必要があります。

上の写真のような楔形ゲートの場合、パーツとの接点が非常に小さなものになっています。
そのため、ちょっとした衝撃で白化が起きてしまいます。

 

楔形のゲート画像

上の画像は楔形ゲートの図です。
パーツとの接点が極端に小さいことが分かると思います。

そのため、楔形ゲートを処理する場合は慎重にニッパーを入れる必要があります。

ニャンプラ
ニャンプラ
新しいガンプラほど楔形ゲートが多用されている気がするにゃぁ!

 

 

ゲートの2度切り

2度切り

パーツの切り出し後はパーツに残ったゲートを処理します。
ランナーからパーツを切り出すときとパーツに残ったゲートを切り取るときの2度にわたってニッパーを入れることから『2度切り』といわれています。

ニャンプラ
ニャンプラ
パーツに掛かるダメージを抑える基本的なテクニックなのにゃ!

 

2度切りは通常のニッパーでも処理できますが、ここでは『薄刃ニッパー』の使用をおすすめします。
薄刃ニッパーは切れ味がよいのでカット後の状態もよく、通常のニッパーと比べるとパーツを白化させてしまう可能性を大幅に抑えることができるからです。

 

ニッパーの入れ方

パーツに残ったゲートを処理する場合は上の図のように何度かに分けてニッパーを入れます。
ニッパーを入れる回数が多いほどパーツに掛かる負担が分散され、白化が抑えやすくなります。

ニャンプラ
ニャンプラ
2度切りと同じ理由でパーツに掛かるダメージを抑えているのにゃ!

 

ニッパーをあてる向き

ニッパーを入れるときには、刃の当て方にも注意が必要です。

上の図のようにゲートの長辺に対してニッパーの刃を当てます。
このように刃をあてることによってパーツへのダメージを抑え、白化を防止することができます。

ニャンプラ
ニャンプラ
刃が当たる面積が広くなることでパーツに掛かる圧力が分散されるのにゃ!

 

 

デザインナイフでさらに削ぐ

デザインナイフで整える

切り出し系の処理はこれで最後です。
ニッパーで取り切れなかったゲートを『デザインナイフ』で削ぎます。

ニャンプラ
ニャンプラ
デザインナイフの使い方と注意点を説明するのにゃー!

 

デザインナイフの使い方

上の図のようにデザインナイフで処理をします。

ニッパーの時と同様に、複数回に分けて残ったゲートを削ぎ落します。
複数回に分けることでパーツに加わる負荷を分散させることができるからです。

ナイフをゲートに入れるときはどうしてもゲート下方に向けて力を入れてしまいがちですが、心持ち上方に意識を向けて刃を入れるようにするとうまくいきます。

ニャンプラ
ニャンプラ
パーツを抉ることもなくなるにゃ!!

 

刃を当てる向き

デザインナイフでは上の図のような向きで刃を当てます。
ニッパーとは真逆で、ゲートの短辺に対して刃をいれます。

ニャンプラ
ニャンプラ
デザインナイフの刃で長辺に均等に力を加えるのは難しいのにゃ!

 

刃先を向ける方向

ここは特に気を付けてもらいたいと思います。

刃を向ける方向です。

当たり前のことですが、刃先に指があると怪我をしてしまいます。
個人的には料理をするときの包丁のように扱うのが容易だと思いますが、写真のように自分から離れる方向に刃先を向けると安全です。

ニャンプラ
ニャンプラ
指を切ると地味に痛いのにゃ!?

 

刃の取り換え

最後に、デザインナイフの刃はマメに取り換えるようにしましょう!
切れ味が落ちてしまうのはもちろんのこと、切れ味の悪い刃を使って作業すると思わぬ怪我をしてしまう羽目になりかねません。

ニャンプラ
ニャンプラ
安全のためにケチったらだめにゃ!

 

 

切り出し系のまとめ

切り出し系比較

以上が『切り出し系』の処理です。
ニッパーやデザインナイフを使用してランナーからパーツを切り出し、残ったゲートの処理をします。

ニャンプラ
ニャンプラ
ちょっとまとめてみるにゃ!

 

切り出し系
  1. ランナーからパーツをニッパーで切り出す。
  2. パーツに残ったゲートを薄刃ニッパーで切り取る。
  3. デザインナイフでさらに削ぐ

たった3つの工程ですが、全てのゲートに対して行うのでなかなか骨の折れる作業といえます。

しかし、ゲート処理をきちんとやっておかないとパーツがはまらなかったり、関節の可動が悪くなったりとガンプラの完成度に大きく影響を与えます。

そのため、じっくりと丁寧に処理する必要があります。

Mk-Ⅱはせっかちなのでこういう状況になると焦って雑になることがよくあります。
それで何度も失敗しました。

ニャンプラ
ニャンプラ
懲りずに何回もやっちゃうのにゃ!

 

そのようにならないための切り出し系のキーワードはこちらです。

キーワード:切り出し系

無理をせずに次の工程に任せる!

 

切り出し系のキーワードはじっくりとゲート処理に取り組むための心構えでもあります。

焦りから無理をしてギリギリまで攻めた処理をすると、いつか失敗をしてしまいます。
無理をしてギリギリまで攻めるよりも、微妙にやり残した処理は次の工程に持ち越しをしてじっくりと処理した方が失敗も少なくなるよね、ということです。

たとえば、薄刃ニッパーのゲートカットが甘かったけど、ここは無理をせずにデザインナイフで処理をするといった感じです。

どの処理にでもいえることですが、焦らずコツコツと処理をすることが完成度の高いガンプラを製作するための近道です。

ニャンプラ
ニャンプラ
無理をせずに次の工程に任せる』にゃ!

 

 

研磨系

研磨系の基本

研磨系の比較

切り出し系の後は『研磨系』の処理を行います。

研磨系はその名の通りただひたすらに磨きます。
Mk-Ⅱのゲート処理はパーツの表面処理も含みますので、研磨するときはゲート部分だけでなくパーツ全体を磨くようにお願いします。

ニャンプラ
ニャンプラ
パーツの表面処理も一緒にやっちゃうのにゃ!

 

ヤスリがけなどの研磨系は小さな番手から大きな番手へと道具を変えながらパーツを磨くのが基本です。

番手を変えずに大きな番手だけで磨けばいいと考えてしまうかもしれませんが、大きな番手で磨くだけではパーツについた小さな傷を消すことはできても大きな傷を消すことはできません。

ニャンプラ
ニャンプラ
パーツに着いた大きな傷は小さな番手を使わないと消すことができないのにゃ!

 

Mk-Ⅱが行っている研磨系の処理は以下の手法になります。

研磨系
  1. #800でヤスリがけ
  2. コンパウンド(粗目)で研磨
  3. コンパウンド(細目)で研磨
  4. コンパウンド(極細目)で研磨

文字にすれば簡単そうにみえますが、パーツ全体を何度も磨くことになるので大変です。
しかも、ガンプラのディテールは非常に洗練されているので、相当細かい部位まで磨く必要があります。

しかし、この研磨系をやり遂げると完成したガンプラは劇的な変化を遂げます。

これはもう頑張るしかありません( ゚Д゚)!!

ニャンプラ
ニャンプラ
気合いだにゃー!!

 

そのため、研磨系のキーワードはこちらです。

キーワード:研磨系

妥協せず、丁寧にコツコツと!

 

どんな処理でもそうですが、研磨系の処理では特に忍耐が必要です。
妥協することなくしっかりと磨きましょう!

ニャンプラ
ニャンプラ
キーワードは『妥協せず、丁寧にコツコツと』にゃ!

 

 

#800のヤスリがけ

#800

研磨系で最初に行うのは『#800のヤスリがけ』です。

前処理でパーツの扱いに気を付けつつ、切り出し系を丁寧に行えば、ヤスリがけは#800で十分です。

実験的に#800のヤスリがけの後に#1200のヤスリがけもしてみましたが、次の工程のコンパウンドを使用すればパーツ表面はヤスリ以上に研磨されるので、#800よりも大きな番手のヤスリがけは必要ないかなと思います。

ただし、#800のヤスリがけで消すことが出来ない傷がある場合は注意が必要です。
その場合は#800よりも小さな番手を使用してヤスリがけをしなければなりません。

ニャンプラ
ニャンプラ
この部分は『ゲート処理:応用編』で説明するのにゃ!

 

 

コンパウンド

コンパウンド

#800のヤスリがけをすれば、ゲート処理の跡はある程度目立たなくなります。
パーツの表面もプラスチック特有の安っぽい印象がかなり薄まります。

しかし、ガンプラの完成度という点においてはまだまだ物足りません。

そこで、より完成度を高めるために『コンパウンド』を使用します。

ニャンプラ
ニャンプラ
ゲート跡やパーツ表面をより洗練された状態にするのにゃ!

 

Mk-Ⅱは、以下の3種類のコンパウンドを使用しています。

コンパウンド
  • 粗目:#600
  • 細目:#3000
  • 極細目:#8000

ヤスリがけの番手は#800でしたが、コンパウンドの番手は非常に大きいです。
それだけ細かく、滑らかに磨くことができます。

写真では少しわかりにくいかもしれませんが、細目で処理した段階でパーツ表面にはやや光沢感がでます。
極細目を使うとさらに光沢感が増し、見た目も大きく変わってきます。

ニャンプラ
ニャンプラ
ピッカピカになるのにゃ!!

 

また、コンパウンドで磨くときは専用のクロスを使うことをおすすめします。

正直なところ、コンパウンドをつけて磨くのにはガーゼででいいだろうと甘くみていました。

しかし、専用クロスを使うと…

全然違う( ゚Д゚)!!

ニャンプラ
ニャンプラ
ケチらない方がいいにゃ!

 

コンパウンドで磨くときには、コツがあります。

それは、

2度磨くことです( ゚Д゚)!!

 

1回目はクロスにコンパウンドをつけて磨きます。
そして、2回目はクロスを変えて何もつけていないクロスで拭き取るように磨きます。

1度だけではコンパウンドの効果をそれほど感じることができませんが、2度磨くことでパーツが見違えるように輝きだします。

ニャンプラ
ニャンプラ
是非とも試して欲しいのにゃ!!

 

 

まとめ

3つのキーワード

3つのキーワード

最後はゲート処理について『まとめ』てみたいと思います。

ゲート処理は大きく分けて3つのパートに分けることができます。

  1. 前処理
  2. 切り出し系
  3. 研磨系

 

前処理はガンプラの箱を開けた時からはじまります。

ゲートはほんの少しの衝撃でパーツとの間に白化を作ります。
切り出し系の作業を始める前からゲート処理は始まっているといっても過言ではありません。

ニャンプラ
ニャンプラ
キーワードは『白化は箱を開けた瞬間から始まる』にゃ!!

 

切り出し系はニッパーやデザインナイフを用いた処理です。

切り出し系ではパーツに与えるダメージをいかに抑えるかがポイントになります。
そのためはやる気持ちをグッと堪えて処理は少しずつ行います。

ニャンプラ
ニャンプラ
キーワードは『無理をせずに次の工程に任せる』にゃ!

 

研磨系はヤスリとコンパウンドなどを使用してひたすら磨きます。

ガンプラには細かなパーツや繊細なディテールが盛りだくさんです。
忍耐強く丁寧な処理をすることでガンプラの完成度を高めます。

ニャンプラ
ニャンプラ
キーワードは『妥協せずに丁寧にコツコツと』にゃ!

 

3つのキーワード
  1. 白化は箱を開けた瞬間から始まる
  2. 無理をせずに次の工程に任せる
  3. 妥協せずに丁寧にコツコツと

この3つのキーワードに留意して、ゲート処理に取り組んでみてください。

ニャンプラ
ニャンプラ
ゲート処理のポイントなのにゃ!

 

 

各処理によるガンプラの違い

ガンプラの違い
ゲート処理の手順
  1. 前処理
  2. ニッパーでパーツの切り離し
  3. 薄刃ニッパーでのゲートカット
  4. デザインナイフでのゲート跡処理
  5. #800でのヤスリがけ
  6. コンパウンド(粗目)による研磨
  7. コンパウンド(細目)による研磨
  8. コンパウンド(極細)による研磨

上記は『ゲート処理の手順』です。

では、実際に各処理を施すことでガンプラの見た目がどのように変化していくのかを追いかけてみましょう。

 

仮組み

ランナーからパーツを切り出し、ゲート処理をしただけの『仮組みの状態』です。
まだパーツ表面を磨いていないガンプラの素の状態です。

ニャンプラ
ニャンプラ
パーツがテカテカで安っぽいにゃ!

 

#800

『#800でヤスリがけ』をしました。
プラスチック独特の安っぽい印象は消えましたが、パーツ表面がヤスリがけの傷でザラっとしています。

ニャンプラ
ニャンプラ
ゲート跡もかなり目立つのにゃ!

 

粗目

コンパウンド:粗目』で研磨しました。
MK-Ⅱの使用する粗目は#600なのでまだパーツ表面は粗い感じがしますが、ヤスリがけよりも滑らかな印象を受けます。

ニャンプラ
ニャンプラ
まだまだゲート跡は目立つにゃぁ!

 

細目

コンパウンド:細目』で研磨しました。
パーツ表面の傷も目立たなくなり、ほんのりと光沢感が出ています。

ニャンプラ
ニャンプラ
上手に処理できていればゲート跡も目立たないのにゃ!

 

極細目

コンパウンド:極細目』で研磨しました。今回のゴール地点です。
光沢感が際立っていて、大きく印象が変わりました( ゚Д゚)!!

ニャンプラ
ニャンプラ
ゲート跡も目立たなくなったのにゃ!

 

写真だとわかりにくいのが残念ですが、肉眼では見違えるようにカッコよくなりました。
丁寧なゲート処理はガンプラの完成度を高めてくれることがわかります。

ニャンプラ
ニャンプラ
これなら素組みでも十分カッコいいのにゃ!

 

 



最後に

比較その1比較その2

最後までご覧頂きありがとうございました。
ゲート処理:実践編』はいかがでしたでしょうか?

ニャンプラ
ニャンプラ
おつかれさまでしたにゃ!!

 

実践編ではゲート処理の手順に沿って各処理の詳細を説明しました。
基本的な処理ですが、これだけでもガンプラのクオリティは大きく変わります。

しかし、今回紹介したゲート処理はあくまでも基本です。

次回はこの基本をベースにして発展させた『応用編』です。
Mk-Ⅱが実践の中で感じたゲート処理をするうえで役に立つ知識を紹介したいと思います。

ニャンプラ
ニャンプラ
より実戦向きの内容なのにゃ!

 

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