こんにちは、Mk-Ⅱです。
今回から新シリーズの始まりです。
『ガンプラ研究ノート』では、カッコいいガンプラを作るための技術について研究します。
現在、Mk-Ⅱの行うガンプラ処理は『ゲート処理』『ヤスリがけ』『スミ入れ』といった基本技術のみです。
そして、これら以外にもガンプラを作るための技術はまだまだたくさんあります。
これらの技術を研究し、この新シリーズで紹介したいと思います。
『仮組み』
最初のテーマは『仮組み』です。
『仮組み』とは、”パーツを分解できる状態で組み立て、構造や状態を確認すること”です。
ここ最近は仮組みに重点を置いてガンプラ製作をしてきました。
色々とチャレンジしてみた結果、ようやく形になってきたのでまとめたいと思います。

スナップフィットとは?

仮組みをする前にこれは知っておこうというポイントを紹介します。
キーワードは『スナップフィット』。
以下を中心に説明していきたと思います。
- スナップフィットとは
- スナップフィットのメリット
- スナップフィットのデメリット
スナップフィットとは

ガンプラは、その構造に『スナップフィット』という方式を採用しています。
スナップフィット方式とは、パーツ同士を素材の弾性を利用して機械的に固定して組み立てる方式です。
この方式のおかげで、ガンプラは接着剤を使用せずに組み立てることができます。
スナップフィットのメリット

スナップフィット最大のメリットは、”接着剤が不要”ということです。
接着剤を使用する場合、
- 接着する
- 固定する
- 完成させる
といった手順でプラモデルを製作します。
しかし、これはかなりの『手間』がかかります。
接着剤の種類にもよりますが、一般的には接着して完全に乾燥させるまで”3日~1週間”ほど必要となります。
また、気になるのが接着剤の『におい』。
接着剤のにおいってきついですよね。
換気も必要です。
スナップフィット方式は『手間』を省き、『におい』に悩まされないメリットがあります。
このおかげでガンプラは手軽に作ることができるようになったわけです。
スナップフィットのデメリット

接着剤が不要という大きなメリットをもつスナップフィットですが、当然デメリットもあります。
ガンプラを作っていると”組んでみて確認したい”とか”順番を間違えたのでばらしたい”といった場面に遭遇することはないでしょうか?
スナップフィットではパーツ同士ががっちりと噛み合っています。
そのため、一度組み立てたパーツはなかなかばらすことができません。
カッコいいガンプラを作るならば、試行錯誤が必要です。
しかし、ばらせないというのは困ります。
そこで登場するのが、今回の研究テーマである『仮組み』です。
仮組みのメリット

カッコいいガンプラを組み立てるためには『仮組み』が必要なことがわかりました。
そこで仮組みをすることで”どのような恩恵を受けることができるのか”具体的に考えてみたいと思います。
現時点のMk-Ⅱの微妙なスキルで思い付く『仮組みのメリット』は以下の通りです。
- 組み直しができる
- ゲート処理・ヤスリがけの事前確認
- スミ入れ箇所の事前確認
- デカール貼りが捗る
- 関節の確認
- パーツがぴたりとはまる
- その他
組み直しができる
ガンプラを作っていると組立順を間違えたり、パーツを組み忘れることが意外にあります。
しかし、先ほど説明したようにパーツ同士は簡単には外れてくれません。
無理矢理外そうとすると破損や白化の原因にもなってしまいます。
そこで仮組みをしておくと、間違って組み立てた場合でもパーツにダメージを与えることなく組み直すことができます。
これはほんとに助かります。
特に超初心者の間は間違えることも多いので可能であれば仮組みをしておくと安心です。
ゲート処理・ヤスリがけの事前確認
ガンプラを組み立てるなかで”この処理は必要なかった”と思うことがよくあります。
また、処理を強めにしてしまいパーツ間で妙な段差ができてしまうということもありました。
そんなときに事前に仮組みをしておくと不要な処理を行わずに済みますし、組んだ状態で処理することも可能なので不自然な段差を作ってしまうこともありません。
事前に処理をする箇所のシミュレーションができるのは大きなメリットであるといえます。
スミ入れ箇所の事前確認
仮組みをする以前のMk-Ⅱは、すべての凹凸にスミ入れをしていました。
表から全く見えない箇所にもスミ入れをしていたので余計な手間を掛けて作っていました。
そして、以前から気になっていたのですが、
スミ入れ、やりすぎてない( ゚Д゚)!?
ここでも仮組みが役立ちます。
事前に隠れる場所がわかっていれば不要なスミ入れをしなくて済みます。
全体像がわかれば、スミ入れの加減もできます。
デカール貼りが捗る
少し考えればわかることですが、完成させたガンプラにデカールを貼るのは至難の業です。
逆に、細かくばらした状態の小さなパーツにデカールを貼るのも困難です。
そんなときに役立つのはやはり仮組み。
ほどよいところまでパーツをばらしておいた方が、圧倒的にデカールが貼りやすいです。

関節の確認
しかし、そういったことはある程度組み立ててみないとわかりません。
そこで一度仮組みをして”関節の確認”をします。
関節が固い場合は多めにヤスリがけ、ゆるいときはあまりヤスリがけをしない、可動負荷が大きなところは補強するなどの調節ができます。
パーツがぴったりはまる
多少の隙間くらいと思うかもしれませんが、この隙間がのちの工程に影響してしまうこともよくあります。
ばらせる状態にして組むことを目的とする仮組みですが、仮組みを行うときの『ダボ処理』が結果としてパーツ同士の隙間をぴたりと埋めてくれます。
本来の目的とは異なりますが、このメリットは大きいです。
その他
合わせ目消しが必要な箇所の確認やモールド彫り、エッジ出し、塗装、改造など事前確認をするところはたくさんあります。
今後、これらの技術にもいずれ挑戦していくことがあると思いますので、また追記したいと思います。
ダボ処理

ここまで仮組みとそのメリットについて説明してきました。
では、実際に仮組みでどのような処理を行うのか紹介したいと思います。
まず、上の写真を見てください。
枠で囲ってある部分を『ダボ』といいます。
写真の左側はダボの凹部、右側はダボの凸部です。
ダボとは、一般的に木材を接合する時に使用する木製の棒のことをいいます。
その形状に近く同様の効果を得られることから、上の写真の箇所はプラモデルにおけるダボといえます。
このダボに手を加え、パーツを外しやすくするための処理を『ダボ処理』といいます。
ダボ処理にはいくつかの手法があり、代表的な以下の手法を紹介します。
- 第1のダボ処理
- 第2のダボ処理
- 第3のダボ処理
第1のダボ処理
ダボの凸側、つまりピン側を処理する手法とダボの凹側、つまり穴側を処理する手法です。
これから紹介する『第1のダボ処理』はピン側を処理する手法です。
第1のダボ処理では上の画像のようにピンを短くカットします。
ピン側と穴側の接地面を減らすことでパーツにかかるテンション(圧力)を抑えます。

写真のように、ピンをニッパーでカットして短くするだけです。
カットする長さを調整する必要はありますが、慣れると初心者でも簡単にできます。
『HGUC ジムⅡを作ってみたよ』ではこちらの方法を採用して仮組みしています。

第2のダボ処理
ピンと穴の接地面を減少させることでパーツにかかるテンションを下げます。

写真のように、第2のダボ処理ではピン側を斜めにカットします。
第1のダボ処理と比べるとカットする加減が少し難しいように感じます。
特に細いピンではカットの加減が難しく、ゆるくなってしまうことが経験上多かったです。
太いピンの場合には噛み合わせが良好でしたので、第2のダボ処理をおすすめします。
『HGUC メタスを作ってみたよ』ではこちらの方法を採用して仮組みしています。

第3のダボ処理
上の画像のように穴を広げて、パーツ同士にかかるテンションを抑えます。

第3のダボ処理ではドリル刃とピンバイスを使います。
写真のように、ドリル刃を取り付けたピンバイスを利用して穴を広げます。
穴側をドリルで1~2回転分削るだけで程よいテンションが掛かった状態となります。
ピンバイスにドリル刃とコストはかかりますが、仕上がりが最もきれいになるので第3のダボ処理はおすすめです。
その場合は、穴にナイフの先端を差し込んでぐるりと回して穴の内側を削るといいのにゃ!
『HG ガンダムウヴァルを作ってみたよ』ではこちらの方法を採用して仮組みしています。

仮組みに必要な道具
ここでは”仮組みに必要な道具”を紹介します。
ニッパー

『ニッパー』は第1、第2のダボ処理で使用します。
これらのダボ処理さえできれば仮組みは可能なので、ニッパーだけでも十分です。
ダボ処理におすすめのニッパーはこちらです。
『ケロロニッパー/ゴッドハンド』
ガンプラのダボの中には太めのピンや四角のピンもあります。
これらのピンをカットするために『耐久性』の高いニッパーが役立ちます。
そのため、耐久性の高いケロロニッパーをおすすめします。
そして、もう1つおすすめなのがこちらです。
『アルティメットニッパー/ゴッドハンド』
いわずとしれた極上級のニッパーです。
刃が欠けるので薄刃ニッパーはダメといったにもかかわらず、こちらをおすすめするのには理由があります。
その理由とは、『切れ味』です。
切れ味のよい薄刃ニッパーを使うことでピン先を潰すことなくカットできます。
なので、細めのピンであればこちらの使用もおすすめします。
といっても、アルティメットニッパーはもちろん薄刃ニッパーはどれも高価です。
ゲート処理などである程度使い古したニッパーを利用した方がメンタル的にもよいかと思います。
ピンバイスとドリル刃

こちらは第3のダボ処理で使用する道具です。
『ピンバイス』に『ドリル刃』を取り付けて使用します。
第3のダボ処理では対応できないダボもあるため、必ずしも必要というわけではありません。
しかし、パーツの処理跡が最もきれいなので、コストに余裕があればこちらをおすすめします。
まずはピンバイスから紹介します。
Mk-Ⅱが現在使用しているのはこちらです。
『精密ピンバイスD/タミヤ』
タミヤの工具は安定感があります。
使いやすいです。
『ピンバイスドリル刃セット/ミネシマ』
そして追加購入したのがこちらのピンバイス。
ダボの大きさに合わせてドリル刃を交換する必要があるのですが、
正直、めんどくさい( ゚Д゚)!!
ということもあってピンバイスを追加しました。
使用感は値段なりですが、もう1本ピンバイスがあると何かと便利なので重宝しています。
次に紹介するのはドリル刃です。
『ベーシックドリル刃セット/タミヤ』
こちらをピンバイスにセットして、第3のダボ処理を行います。
こちらは1,1.5,2,2.5,3mmと使い勝手のよいサイズで5本セットになっています。
『ドリル刃1.2mm/タミヤ』
こちらは追加購入しました。
ベーシックドリル刃セットを使用したところ、ピンのサイズは1~1.5mmの間が最も多いと感じました。
ピンバイスの付け替えは面倒ですが、使い勝手を考えての追加購入です。
使ってみた感想は、確かに便利です。
しかし、1.2mm以外のサイズも多いので1.2mmのみ持っていてもあまり意味はないかな、と。
ドリル刃にはたくさんのサイズがあります。
1~2mmまでは0.1mm刻み、2~5mmまでは0.5mm刻みで揃えるといい…らしいです。
が、これだけ揃えるとコストもかかるので、必要に応じて追加購入していくといいのではないでしょうか。
ピンバイスとドリル刃のおすすめは特にありません。
おすすめできるほど他の道具を試していませんし、現在使用中のもので問題なく使えているからです。
機会があれば他の道具も試してレビューしたいと思います。
パーツオープナー

最後に紹介するのは『パーツオープナー』です。
これまでMk-Ⅱはガンプラをばらすときに、白化やら破損やらを数多く経験してきました。
Mk-Ⅱ的にはこれがないと、
仮組みできない( ゚Д゚)!!
それくらい重要な道具です。
『パーツオープナー/WAVE』
他のパーツオープナーを見たことがないので選択の余地はないかもしれませんが、こちらを使用しています。
パーツの隙間に先端を差し込んで少しずつパーツをばらしていきます。
仮組みしたとはいえ、パーツ同士は強固に連結しているのでパーツオープナーがあると安心です。
ダボ処理の実際
そのため、その形状に合うダボ処理を選択する必要があります。
ということで、ガンプラによくあるパターンのダボ処理の仕方を紹介します。
細いピン

『細いピン』はガンプラで一番多いダボの形状ではないでしょうか。
Mk-Ⅱは基本的に第3のダボ処理で対応しています。
ニッパーのみで仮組みをする場合は、第1のダボ処理をするのがおすすめです。
経験上、細いピンに第2のダボ処理をするのは難易度高めと感じました。
太いピン

こちらの『太いピン』もガンプラではよく用いられます。
可動に関係するパーツで使われることが多く、細いピンよりも固定する力が強いように思います。
Mk-Ⅱは太いピンには第2のダボ処理で対応しています。
太いピンはサイズが大きく、短いものが多いです。
これにマッチするサイズのドリル刃を用意することが難しいことや、ピンの長さが短いとカットする長さの調節が難しいことから第2のダボ処理で対応しています。
四角いピン

ガンプラを組み立てているとこの『四角いピン』もよく目にするかと思います。
受け側の形状が四角なので、丸く削る第3のダボ処理は使えません。
この四角いピンの場合は第1、第2のダボ処理を使い分けて使用します。
ピンの長いものは第2のダボ処理、ピンの短いものは第1のダボ処理といった感じです。
注意点
1つだけ『注意点』があります。

これまでも少し触れましたが、ピン側をニッパーでカットする時はピン先に圧力がかかります。
そのため、上の写真のようにピン先を潰してしまうことがあります。
この状態でパーツを組もうとしても、パーツはうまくハマりません。
それどころか変な圧力がかかってパーツを白化させてしまうこともあります。
少々手間は掛かってしまいますが、ピン側だけでなく穴側も慎重に処理する必要があります。
まとめ
『仮組み』とは、”パーツを分解できる状態で組み立て、構造や状態を確認すること”です。
ガンプラは『スナップフィット』という方式をとっています。
そのため接着剤を使わずにお手軽にガンプラを組むことが出来ます。
しかし、一度組んでしまうと、再びばらすことが難しくなります。
そこで役立つのがこの『仮組み』という手法です。
仮組みをすることで以下のようなメリットが生まれます。
- 組み直しができる
- ゲート処理・ヤスリがけの事前確認
- スミ入れ箇所の事前確認
- デカール貼りが捗る
- 関節の確認
- パーツがぴたりとはまる
仮組みでは『ダボ処理』を行います。
ダボ処理はパーツ同士にかかるテンション(圧力)を弱めることを目的としています。
その手法は大きく分けて、
- 凸側(ピン)をカットしてテンションを下げる方法
- 凹側(穴)を広げてテンションを下げる方法
の2つに分かれます。
ダボにはさまざまな形があり、それに適した方法を選択する必要があります。
ダボ処理はすべてのパーツで行う必要があるため非常に手間が掛かります。
そのうえ、下手をすればパーツがゆるくなって再起不能となる恐れもあります。
そのような理由からこれまで敬遠していましたが、慣れてしまうと案外すんなりとできるものです。
ガンプラの構造は精密なので仮組みなんて必要ない、という方も多数おられます。
しかし、仮組みをすることで全体構造を把握しやすくなりますし、なにより失敗を防げます。
というのも、過去を振り返って自分のレビューを読み返しているとあることに気付きました。
同じところを何度も間違えている( ゚Д゚)!!
なので、
仮組みは必要なんです( ゚Д゚)!!
あとがき
ガンプラ製作のテクニックを研究する新シリーズ『ガンプラ研究ノート』はいかかがでしたか?
今回は第1回ということで『仮組み』についてまとめてみました。
まだまだ初心者のMk-Ⅱですが、できるだけ分かりやすくまとめたつもりです。
改めてまとめてみると自分の中でも気付きがあったりとタメになりました。
ガンプラって奥深いです。
今後もガンプラ製作を続けていくうえで、”これはこうではなく、こういうことか!!”みたいなことが多々あると思います。
その都度、加筆・訂正していきますのでどうぞよろしくお願いいたします。
Mk-Ⅱが得た技術や知識がガンプラ製作のお役に立てば幸いです。
ではでは♪